DICTIONARY
日本文化用語辞典
香文化、陶芸、日本舞踊、茶文化、工芸など。日本文化の専門用語を、意味・歴史・関連文化とともにわかりやすく解説します。
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六国五味
りっこくごみ
六国五味とは、香道で香木の性質を捉え、香りを聞き分けるために用いられてきた伝統的な分類・表現体系です。「六国」は伽羅・羅国・真南蛮・真那賀・佐曽羅・寸門多羅の六種、「五味」は甘・酸・辛・苦・鹹の五つの味覚表現を指します。
源氏香
げんじこう
源氏香(げんじこう)は、5種類の香を聞き分け、その組み合わせを52通りの「源氏香図」で表す代表的な組香です。52の図には『源氏物語』五十四帖のうち「桐壺」と「夢浮橋」を除く帖名が付けられ、香道と文学、意匠文化が結びついた日本独自の文化として知られています。
組香
くみこう
組香(くみこう)とは、複数の香を一定の主題や規則に沿って組み合わせ、その香りの異同を聞き分けながら楽しむ香道の形式です。単なる香り当てではなく、和歌や『源氏物語』、季節、名所などの文学的・文化的主題と結びつけて鑑賞する点に大きな特徴があります。
聞香
もんこう
聞香(もんこう)とは、香木などを焚き、その香りを静かに鑑賞することです。香道では香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」と表現し、香木一木ごとの香りの特徴や余韻、そこから広がる情景や主題を味わいます。
白檀
びゃくだん
白檀(びゃくだん)は、芳香を持つ心材が香料や彫刻などに用いられてきた代表的な香木です。日本では古くから仏教儀礼や香文化に取り入れられ、沈香とともに重要な香材として扱われてきました。
伽羅
きゃら
伽羅(きゃら)は、日本の伝統的な香木分類で「六国」の一つに数えられる、特に珍重されてきた香木です。沈香系の香木の中でも高い評価を受け、香道ではその繊細で複雑な香りを「聞く」対象として扱われてきました。
香木
こうぼく
香木(こうぼく)とは、芳香を持ち、香料や鑑賞などに用いられる木材の総称です。日本の香文化では、とくに沈香や白檀などが代表的な香木として知られ、仏教儀礼や薫香、香道などに用いられてきました。
沈香
じんこう
沈香(じんこう)は、主に東南アジアに分布するジンチョウゲ科の沈香産生樹木に樹脂が蓄積してできる芳香性の木材です。日本では古くから香木として珍重され、香道では代表的な香材として香りを「聞く」ために用いられてきました。
この辞典について
日本文化の言葉は、同じ用語でも香文化・陶芸・茶文化など分野によって意味や使われ方が異なることがあります。KOHGA CULTUREの日本文化用語辞典では、そうした用語を一つの用語ページにまとめ、分野ごとの定義を分けて掲載しています。意味だけでなく、歴史・文化背景、関連する用語や文化人、参考文献もあわせて紹介します。