
KOHGA CULTURE PERSON
稲田 和浩
いなだ かずひろ
演芸作家・大衆芸能脚本家・演芸評論家
- 活動地域
- 東京都を中心に全国
- 活動分野
- 日本舞踊・伝統芸能
- 対応
- 全国(内容・日程により要相談)
落語、講談、浪曲などの伝統話芸を、過去の型として保存するだけでなく、いまの観客が笑い、驚き、心を動かされる物語へ。台本・評論・教育を通して、大衆芸能の魅力と知恵を次の世代へ伝えています。
落語・講談・浪曲・漫才の台本、邦楽の作詞、評論・小説まで。40年にわたり大衆芸能の「物語」を書き、伝統を現代へつなぐ演芸作家。
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ABOUT
この文化人について
プロフィール
1960年、東京都品川区生まれ。1982年、日本大学芸術学部演劇学科卒業。タウン誌記者、コピーライターなどを経て、1986年頃から演芸台本を中心に作家活動を開始。落語、講談、浪曲、漫才などの台本、新内・長唄・琵琶など邦楽の作詞、喜劇の脚本・演出を幅広く手がける。1990年、稲田が台本を担当した浪曲「浪花節じいさん」を含む玉川福太郎独演会が文化庁芸術祭賞を受賞。2000年には講談作品「歌川国芳と浪裏白跳張順」で第1回大衆芸能脚本賞を受賞した。評論・出版活動にも力を注ぎ、『浪曲論』『にっぽん芸能史』『日本文化論序説』『落語 演目・用語事典』など多数を刊行。2019年には『そんな夢をあともう少し 千住のおひろ花便り』で時代小説にも進出。文京学院大学外国語学部では非常勤講師として日本文化論・芸術学を担当し、講演や文化講座でも伝統芸能と江戸文化の魅力を伝えている。2025年には児童向けシリーズ『いっしょに探検!日本の伝統文化と芸術』全4巻を監修するなど、初学者や次世代に向けた文化発信にも取り組んでいる。
活動概要
現在も演芸台本、舞台脚本・演出、評論、書籍・雑誌執筆、講演・教育活動を並行して行う。文京学院大学で「日本文化論」を担当し、落語・講談・時代劇などを題材に授業を実施。浅草21世紀などの喜劇制作、寄席・演芸企画の制作協力にも携わる。2025年には児童向けシリーズ『いっしょに探検!日本の伝統文化と芸術』全4巻を監修し、『東京人』特集「高輪100年物語」で「泉岳寺に眠る赤穂義士」を執筆。2026年も新作演芸の制作協力や講演活動を続けている。
文化的背景
落語・講談・浪曲は、江戸から近代にかけて庶民の娯楽として発展し、語り手と観客の関係の中で作品が磨かれてきた大衆芸能である。稲田は演者ではなく、台本・作詞・評論・研究という立場からこれらの文化に関わり、新作を生み出す一方で、歴史や演目、師弟関係、江戸の生活文化などを言葉で記録してきた。新内・長唄・琵琶など邦楽の作詞にも取り組み、話芸と音楽、舞台、文学を横断する活動を続けている。
STORY
文化を継ぐ理由
きっかけ
子どもの頃からテレビやお笑いに親しみ、日本大学芸術学部演劇学科へ進学。卒業後はタウン誌記者やコピーライターとして言葉の仕事に携わった。1980年代半ば、当時新作台本を書く人が少なかった浪曲の世界と出会い、1986年頃から浪曲台本を書き始める。そこから落語、講談、漫才、邦楽作詞、舞台脚本へと仕事が広がっていった。演者が高座や舞台で作品を育て、観客の反応によって物語が完成していく大衆芸能の面白さに惹かれ、以来約40年にわたり「演じられる言葉」を書き続けている。
文化を継ぐ理由
落語や講談、浪曲などの大衆芸能は、古いものをそのまま残すだけでは生き続けない。型や歴史を尊重しながら、その時代の人々が面白いと思える言葉や物語を生み出し、実際に演じられ、観客に届いてこそ文化は次へつながる。稲田の活動は、台本を書くこと、歴史を調べ評論すること、大学や講座で伝えることを通して、伝統芸能を「現在進行形の文化」として受け渡していく試みでもある。専門家だけのものにせず、初めて触れる人にも人間の滑稽さや温かさが伝わる入口をつくることを大切にしている。
転機
大きな転機の一つは、1990年の「浪花節じいさん」。稲田が書いた新作浪曲を玉川福太郎が演じた独演会が文化庁芸術祭賞を受賞し、新作大衆芸能の可能性を示した。その後、自作品発表会を主催し、落語・講談・浪曲から邦楽、演劇へ活動を拡大。さらに2006年以降は書籍執筆を本格化し、2019年には時代小説へ進出した。演芸の現場で培った視点を、評論・教育・出版へ広げてきたことが現在の活動につながっている。
これから
落語、講談、浪曲、邦楽、歌舞伎など、日本の大衆芸能が持つ豊かな物語と知恵を、若い世代やこれまで伝統芸能に触れてこなかった人にも届けていきたい。台本や書籍だけでなく、講演、学校教育、地域文化事業、異分野との企画などを通じて、文化を知る入口を増やすことが目標。過去を固定して保存するのではなく、演者や観客、新しい表現者とともに、次の時代にふさわしい物語を生み出していく。
メッセージ
伝統芸能は、難しい知識がなければ楽しめないものではありません。落語にも講談にも浪曲にも、笑ったり、泣いたり、失敗したりする人間の姿があります。まずは一つの噺、一つの舞台から気軽に触れてみてください。そこから江戸の暮らしや日本の歴史、人と人との関係まで、思いがけない世界が広がっていきます。私も「言葉」を通して、その入口をつくり続けたいと思っています。
EXPERTISE
専門分野
大衆芸能脚本・演芸台本
落語・講談・浪曲・漫才など、演者によって高座で育てられる新作台本を長年執筆。
日本文化・演芸評論
落語・浪曲・講談を中心に、日本芸能史、江戸文化、風俗史、師弟関係などを研究・評論。
邦楽作詞
新内・長唄・琵琶・現代邦楽などの詞作を手がける。
江戸文化・風俗史
落語や講談を入口に、江戸の食、恋愛、仕事、生活習慣などを読み解く。
舞台脚本・演出
浅草喜劇を中心に舞台脚本・演出・制作協力を行う。
INHERITANCE
受け継ぎ、未来へ渡すもの
先人から受け取り、次の世代へと手渡していく文化・技・こころ。
INHERITED
大衆芸能の物語・台本創作
落語・講談・浪曲などに蓄積された物語構造、人物造形、言葉のリズムを学び、現代の観客に届く新作へ展開している。
受け継いだ相手: 演芸界の先人・演者との共同制作
次世代へ: 新作台本の執筆、大学・講座での教育、書籍・評論による記録を通して伝える。
INHERITED
日本の大衆芸能・伝統話芸の知識
落語、講談、浪曲、邦楽、歌舞伎などを横断し、日本芸能の歴史と物語を研究・記録している。
受け継いだ相手: 演者・研究資料・古典演目
次世代へ: 書籍、講義、講演、児童向け出版物などを通じて、初学者にも理解しやすく伝える。
ACTIVITIES
現在の活動
稲田 和浩さんが今、現場で取り組んでいる活動です。
演芸台本・邦楽作詞
落語・講談・浪曲・漫才などの演芸台本、新内・長唄・琵琶など邦楽作品の詞を創作しています。
日本文化・伝統芸能の講演・講義
落語・講談・浪曲、江戸文化、日本芸能史をテーマに大学授業や一般向け文化講座を行っています。
執筆・評論・出版・監修
演芸史、江戸文化、落語、浪曲などをテーマに書籍・雑誌記事・評論を執筆し、文化書籍の監修も行います。
舞台脚本・演出・演芸企画
浅草喜劇などの脚本・演出、寄席や演芸公演の企画・制作協力を通じて、大衆芸能の舞台づくりに携わります。
FEATURED WORKS
代表作品
- work1990
浪曲「浪花節じいさん」
玉川福太郎のために書き下ろした新作浪曲。現在も玉川一門などにより演じ継がれる代表作。
- work2022
『浪曲論[増補改訂版]』
浪曲の歴史、作品、主題、隆盛と衰退を、演芸作家の視点から論じる浪曲評論の代表作。
- work2014
『にっぽん芸能史』
アメノウズメから現代のお笑い・アイドルまで、日本芸能を横断的にたどった通史。
- work2018
『水滸伝に学ぶ組織のオキテ』
『水滸伝』を題材に、人材登用、リーダーシップ、組織づくりを読み解く平凡社新書。
- work2019
『そんな夢をあともう少し 千住のおひろ花便り』
千住宿を舞台に描く人情時代小説。稲田和浩初の時代小説作品。
- work2021
『落語 演目・用語事典』
古典・新作・上方落語663席と、寄席・江戸文化など3,394項目を収録した落語事典。
- work2024
『日本文化論序説』
日本文化を「芸能」と「物語」を軸に歴史から現代まで読み解く、日本文化論の集大成の一冊。
- work2025
『いっしょに探検!日本の伝統文化と芸術』全4巻
茶道、華道、書道、和歌、能、狂言、歌舞伎、美術などを子どもにもわかりやすく紹介する全4巻シリーズ。
ACHIEVEMENTS
主な実績
1990
浪曲「浪花節じいさん」を含む玉川福太郎独演会が文化庁芸術祭賞受賞
「浪花節じいさん」作 / 文化庁芸術祭 / 浅草・木馬亭/東京
2000
第1回大衆芸能脚本賞「歌川国芳と浪裏白跳張順」
作
2002
韓国・PAN音楽フェスティバル参加:琵琶作品「善知鳥」
作詞・作品制作
2003
エジンバラ国際演劇祭参加 「ひとごろし」
山本周五郎作品の脚色
CAREER
経歴
日本伝統文化の児童書シリーズ全4巻を監修
『いっしょに探検!日本の伝統文化と芸術』全4巻を監修。
時代小説家としてデビュー
『そんな夢をあともう少し 千住のおひろ花便り』を祥伝社より刊行。
『食べる落語』刊行
以後、書籍・評論の仕事を活動の大きな柱とする。
日本脚本家連盟等に所属
日本脚本家連盟
日本脚本家連盟、日本放送作家協会で活動。開始年は本人最終確認推奨。
邦楽作品の創作を本格化
長唄「落語八景」上演を契機に、新内・長唄など邦楽作品を創作。
「稲田和浩新作演芸コレクション」を主催
自作の落語・浪曲・講談などを継続的に発表。
演芸作家として活動開始
浪曲台本の執筆を開始。後に落語、講談、漫才、邦楽作詞へ活動を拡大。
日本大学芸術学部演劇学科卒業
演劇を学び、卒業後はタウン誌記者、コピーライターなど言葉に関わる仕事を経験。
文京学院大学外国語学部非常勤講師
日本文化論・芸術学を担当。
PHILOSOPHY
大切にしていること
伝統は、いまの言葉で語られてこそ生き続ける。
LINKS
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REQUEST MENU
対応可能な依頼
稲田 和浩さんへ、実際にお願いできるメニューをご紹介します。
- 講演おすすめ
落語・講談・浪曲から読み解く日本文化
大衆芸能を入口に、日本人の暮らし・歴史・価値観を楽しく読み解きます。
落語、講談、浪曲、日本芸能史、江戸文化などからテーマを設定。一般向け文化講座、企業研修、地域イベントなど目的に合わせて構成します。
- 対象:
- 一般・企業・自治体・文化団体
- 所要時間:
- 60~90分を基本に要相談
- 形式:
- 対面・オンライン
- 対応地域:
- 全国
- 対応言語:
- 日本語
料金
料金はご相談ください
希望テーマ、対象者、人数、日時、会場、予算をご提示ください。
- 学校・教育機関向け授業おすすめ
はじめての落語・講談・浪曲と日本文化
伝統話芸を通して、日本文化と物語の面白さを学ぶ教育プログラム。
児童・生徒・学生の年齢に合わせ、落語・講談・浪曲の違い、歴史、登場人物、江戸の暮らしなどをわかりやすく紹介します。
- 対象:
- 小学校高学年~大学生・教職員
- 所要時間:
- 45~90分程度・要相談
- 形式:
- 対面・オンライン
- 対応地域:
- 全国
- 対応言語:
- 日本語
料金
料金はご相談ください
- 記事執筆おすすめ
日本文化・演芸・江戸文化の執筆/監修
落語、講談、浪曲、日本芸能史、江戸文化などの記事執筆・書籍監修に対応します。
雑誌、Web、書籍、企業オウンドメディア、文化施設等を対象に、専門性と読みやすさを両立した原稿制作・監修を行います。
- 対象:
- 出版社、メディア、企業、自治体、文化施設
- 形式:
- 対面・オンライン
- 対応地域:
- 全国
- 対応言語:
- 日本語
料金
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